【おまけ】26K的ニコニコメドレーの作り方とか裏話生活

ストレイカラーズ


まず最新作のストレイカラーズについて。
構成は眠れない夜に一晩で組み上がりました
元々はR.M.さんのotoMAD-synthesis.midや絶望さんのノートルダムの鐘メドレーを聴いて、

「音も構成も聴いてて気持ちいい!!!!!!悔しい!!!!!!!」

という気持ちから、「疾走感があり音MADでもよく用いられる趣味曲」を常日頃からメモしてありました。


基本的にはそのメモの中で繋がる曲を脳内でどんどん繋げていったのですが、
例えば『拝啓ドッペルゲンガー』⇒『crimson.mp4』のような複数音での共通音繋ぎは、
「脳内でいつの間にか曲が繋がっている」というメドレー作者特有の病気のお陰で繋がったりしました。


ただ基本的に「完全に脳内で構成を完成させる」ということが初めての体験だったので、
(同じく一晩で構成が完成した『夜風と微熱』はバンブラで仮打ちをしながら進めました)
打ち込み始めてから、「繋ぎが雑になってしまう部分はアレンジ力でなんとかカバーする必要がある」という課題が出てきました。


まぁ元々音が気持ちいいメドレーを作る予定であったにせよ、流石に生音系(ギターとかピアノとか)だけで全部を通せるほどの自信は無かったので、重い腰を上げてシンセサイザーを勉強するに至ります。
この時すでにキットカットおいしいさんにシンセサイザーの仕組みや考え方等基本的な部分を教わっていたため、そこからは適度にストリングスなども混ぜつつ、自己流で音の気持ち良さを追求してみました。
例えば…
『少年リップルズ』の部分は曲の印象から透明感のあるリードを自作し、
それが埋もれやすいと感じたので左右から中低音をドッシリ構えるようなシンセとストリングスを伴奏として付ける、といった感じです。

何度もつぶやいているので今更書くことでもないのですが、一番苦労したのはWONDER_WOBBLERです。
特にあのサビ前とかサビの真ん中にあるブレイク

あんなカッチョいいブレイク作れるわけないやんけ!!
と思っていたのですが、
そのちょっと前の時期にキットカットさんと通話していた際に聞いたお話をヒント(というか最早答え)に、
ブレイク用のFXとしてプリセットをいじったり自作したりしてなんとかそれっぽく完成に至れました。
(さっきからキットカットさんとの通話の話が出ていますが、通話の7-8割は他愛もない雑談です)



そんなこんなで、最後までアレンジを妥協せずに作れたニコニコメドレーは初めてなので、
完成した今非常に満足感であふれています。
8分を一瞬で過ごさせる自信があるので、是非聴いてみてください。

キットカットさんにお礼を申し上げたいのは勿論なんですが、
制作しながら出来た部分までの音源で動画の進捗を送ってくださったまるくさんにも改めてお礼申し上げます。
あなたの動画進捗のお陰でモチベが7億倍になって最後までやり遂げることが出来ました、ありがとうございました!








Vtubers Medley Channel 2



さて、時は遡り、今年の1月に投稿されたVTuber音MAD合作『Vtubers Medley Channel2』についてです。

この企画自体は昨年の春~夏頃には既に動いていて、大雑把に言うと限られた選曲の中から条件付きで構成を組んで打ち込む、というものでした。
当時からVTuberにドハマりしていた僕は、主催からのお誘いのDMを見たときに「ウオオオオオマジで」と興奮でつい口走ったことをよく覚えています。
それくらいVTuber関連の動画に関われることが嬉しかったんですね。


その嬉しさから、このメドレーの構成も5時間ほどで組み上がります。
ストレイカラーズの構成が出来たのが5月頃なので、春先はめちゃくちゃ脳が冴えてるんでしょうか(知るか)

主催にも「1回寝て起きて見直して特に問題無ければいいですよ」みたいなことを言われたので、寝て起きて再確認して原曲で草案を作って渡しました。


VMC2でもストレイカラーズでもそうですが、僕が脳内で構成を組むときはある程度「どういうアレンジで繋ぐか」も加味して組んでいます。
それでも実際に打ち込んでみて「あれ?なんか違くない?」となることがたまにありますが、今のところ致命傷は受けていません。


限られた選曲という意味ではストレイカラーズと同じですが、今回、えむくろさんが担当していたVMC1の構成を踏襲しようと思っていました。
具体的に言うと、最初はカッコよく中盤でテンポを崩してネタを挟んで最後には感動方面へ、という具合です。
そういう〝なんとなくの方向性〟をあらかじめ決めておくと、構成を組むときに失敗せずに済みます。
あとはアレンジでごまかす!(このごまかしが出来るからこそ僕はアレンジ力の向上を常に訴えかけているとも言えます)


またこれは僕自身が信条としているTipsなのですが、

「原曲のBPMよりもメドレーでのBPMを若干早く設定すると、どんな曲でもノリが出る」

ということを念頭に置いています。
例えばBPMが160、170、180の曲があった時、BPMは186~192くらいに設定します。
すると、多少アレンジが単調でもノリやすいことが多いです。

反対に平均の170で設定してしまうと、BPM180の曲が遅く感じられてしまいます。
選曲プールから曲を選ぶときはそういう部分を考慮に入れて構成しています。

またもう1つ個人的Tipsですが、

「メロディーに16分音符の無い/少ない曲は、かなり早くしても違和感が出にくい」

です。

例えばBPM130の曲を192にして打ち込んだ時、メロディーに16分音符がある場合はめちゃくちゃ慌ただしく聴こえます。
しかし、例えばClariSの『コネクト』のように、サビのメロディーに全く16分が無い曲だと、BPMを200以上に設定しても、聴いていて慌ただしさを感じません。

勿論裏を返して、『ココロオドル』のサビのようにほとんどが16分音符で構成されているような曲は、BPMを多少落としてもノリが出ます。

まぁここらへんの判断は、意識して作っていれば勝手に身につくものだと思っているので、
みんなもどんどんニコニコメドレー、作ろう!





GUMiversary!!
GUMiversary!! 0



さて、時系列はさらに戻り、2018年から動き続け2019年に投稿されたGUMI生誕10周年記念メドレーのお話です。


ここも基本的には同じですが、3人で構成を考えたので、
上の2つよりはやりやすく、しかも高品質な構成になっているかと思います。

何故かというと、基本僕は「見ている人の心を如何に掴めるか」をモットーにしているのですが、自分自身だけだと「客観的な視点でしか気づけない事/印象」をフォローしきれないので、1人でも他人の視点があるとここのリスクケアに繋がります。
(僕はあまりやりませんが、メドレー作者が未完成の進捗を晒すのもそういう意図があってなのかもしれませんね)



まずはニコニコランキング作成ソフトを用いて、「GUMIオリジナル曲」タグが付いている曲で上位に来る曲を集め、マイリストを作ります。

次に再生数マイリスト数での基準を決め記号をつけていきます
(例えば100万再生以上はA、5万マイリス以上はB、両方満たしているならAB、等)。

そのようにして曲ごとの優先度を機械的に測っていったあとに、
その中から曲の雰囲気別にプールを分け
それぞれを参考にしながら3人でプールごとに話し合って構成を組んでいきました。


勿論、再生数等数字が大きいものだけではなく、個人的に入れたい曲だったり(最終的にはほぼ入れられませんでしたが)商業CDに収録されていたり、歌ってみた等の派生動画で知名度が高かったり、DIVA採用で有名だったり、そういう+αな情報まで含めて議論していたので、
最終的に構成が決まったのは年末とかだったと思います。
(ちなみに「あれ、この曲入ってないのヤバくない?」となり急遽前夜祭を作ることになったのはそのさらに後です)


構成が決まった所からアレンジは始めて行っていたので投稿までに間に合いましたが、動画作成まで含めると本当にスケジュールがギリギリで、間に合ったのが奇跡のようなものでした。やっぱりアレンジをこだわると時間がかかる、と身に沁みてわかったいい例だったと思います。でもそこは妥協できないんだよなぁ。




NICO NICO smALLSTARS!! 2


最後に、2019年春に出した"準"オールスター"系"ニコニコメドレーの話をしたいと思うのですが、コレに関しては中身の記事を2つ(コレコレ書いているので、そっちを読んでください。


「Q.どうやって曲を集めたの?」という質問に関しては、
ニコニコメドレーの作り方・ニコニコメドレー技術編②選曲に書いたように、ただただ地道に集めていました。


ただコレに関しては作りながら構成を決めていったメドレーなので、
細かい繋ぎで納得している部分が多い反面、
全体構成としてはちょっと説得力に欠ける、
のっぺりとした出来になってしまったかな、
というのが正直な感想です。まだまだ発展途上だ






「曲を2つ繋げばそれはもうニコニコメドレーである」とは、
偉い人かよくわからん人の言葉です。
しかし、
あっちを取ればこっちが取られる、
全てを上手くいかせるには時間労力が要る、
でも流行は待ってくれない。

突き詰めようとすると難儀なもんです。
それでも作り続けてしまうのは、
やっぱりニコニコメドレーが好きだからなんでしょうね。


おわり