ニコニコメドレーのために曲を聴け。

※1
タイトルだけで記事内容判断するのはやめてください。

※2
この記事は、ニコニコメドレー作者仲間であるjury氏のブロマガ、
ニコニコメドレーのためだけに曲を聴くのをやめてほしい。
を読んだ上での記事です。
また、筆者は「同記事に共感する部分が多々ある」という点を踏まえて、
本記事を読んでください。
jury氏と敵対する意図が無い事や、本タイトルでブロマガを書くこと等はjury氏と合意済みです。

※3
1時間かそこらで書いたので、必要があれば追記という形で補足します。

↓以下本文↓





本ブロマガのタイトルを
ニコニコメドレーのために曲を聴け。
という強い字面のタイトルにしたことは理由がある。

1つ目は、jury氏のブロマガのタイトルだけが独り歩きして、「現段階で知らない/特に好きというわけではない楽曲をニコニコメドレーには入れない方がよい」という風説が広まってほしくないと筆者が考えたから。
2つ目は、筆者は実際にその楽曲が入ったニコニコメドレーを制作することが目的で知らない曲を聴いた経験があるからである。




氏の記事に、
>僕が言いたいのは、「メドレーの構成のためにわざわざ知らない曲を探して覚えるような行為をやめてほしい」ということである。
と書かれている。しかし、この言説に至る理由の方が根幹であり、その本題は、
>メドレーから「愛」を抜かないでほしい。
この部分だと感じた。

しかも氏の記事には
>正直滅茶苦茶に反感を買いそうである。何が悪いのかと。
その通り、それをしたところで別に悪くはない。ただ、これは単に僕の生理的不快だ。だからここに書いている。
と書かれている。つまり、氏の記事にはメドレーを聴くときの個人的な感情が書かれているに過ぎず、特定の誰かを責める意図は無い。




その前提の上でこの記事では、「ニコニコメドレーのためだけに曲を知り、聴き、入れた経験のある作者」という立場から書きたいと思う。

ニコニコメドレーのためだけに曲を知ったっていいじゃないか、と。






ニコニコメドレー制作がきっかけで曲を知る→好きになる→採用するパターン
ここからは自ら製作したメドレーを例に書いていく。
例えば以下のメドレー。

当初は「自分の好きなマイナーなボカロ曲のメドレー」の予定だったが、途中で方針転換し、試聴版を出して、このメドレーに入れてほしい曲のリクエストを募った。

正直に話すと、例えば採用した『テレフォンライダー』や『インヴィジヴルコクピット』は、このメドレーを作るまで知らなかった曲だ。
だが、僕はこの曲たちを聴いて好きになったからこそ、このメドレーに採用している。

このような「選曲リクエストを募って制作されたニコニコメドレー」は、果たして存在を追われるようなニコニコメドレーなのだろうか。





ニコニコメドレー制作がきっかけで曲を知る→特に感情を覚えない→採用するパターン
さて、その曲を好きでもないのにメドレーに採用するパターンである。
ではどうしてそんな曲を採用するのだろうか?
勿論、そのための理由や目的があるからだろう。

目的としてどういうものが考えられるだろうか。
「ある縛りに当てはまる楽曲を採用する必要がある」
「好きなコンテンツのジャンルメドレーが作りたい」
知名度の高い曲を使って見る人/聴く人の共感を得たい」
ざっと思いつくだけでもこれくらいある。

実は1つ目に関しては僕も制作経験がある。

このメドレーは「あるテーマ/条件に沿ったニコニコメドレーを作り投稿する」という不定期企画である「ニコニコメドレー競作」に参加した作品である。

この作品の中で僕は、
「FLOWER/DJ YOSHITAKA という楽曲を軸にする」
「曲名でしりとりをする」
「単一の楽器のみを使用する(この作品の場合はピアノ)」
「花に関するタイトルの楽曲のみで構成された箇所を作る」
の4つの縛りを課しており、そのために自分のiTunesやネットの海を駆け回った。Twitterで他の人に訊いたりもしたことも覚えている。

その結果、第6回メドレー競作では最優秀賞を受賞し、今でもこの作品を好きでいてくれている人も居る。

もし当時「ニコニコメドレーのためだけに曲を聴くのをやめてほしい」という言説がまかり通っていたら、メドレー作者歴の浅かった僕は、この作品を作るには至らなかっただろう。


また、他の2つ目的についても、
「自分が特に思い入れが無くとも、多くの人に見てもらい、楽しんでくれるのなら入れよう」
という言葉で言い換えることはできないだろうか。
そのために時間と労力を割いて、リサーチをする。
多くの人の目につく作品にその曲を入れることによって、それがきっかけでその曲やコンテンツが好きになることもあるだろう。
それでもそこには曲に対する愛が無いと言い切れるだろうか?






以上2つの例を以て、僕は、作品の目的が他人を誹謗中傷したり攻撃したりすることでなければ、様々な理由が認められてしかるべきだと思っている。

もし他のパターンがあれば教えてほしいし、Twitterとかではなくブロマガ等で記事として書いてほしい。
そして常々言っているが、僕の願いは、1つでも多くのニコニコメドレーが制作され、投稿され、日の目を見ることである。




(あとがき)
勿論僕にも、自分の好きな曲だけで作ったメドレーもたくさんあるし、基本的には好きな曲だけでメドレーを作っていたい。
(僕自身あらゆる音楽に魅力を見出せるマンなので、その点ではそもそもメドレー制作に向いているのかもしれないけど)

これを話すと、今までの僕の作品に対して、見る目が変わってしまう人もいるかもしれない。
確かにこういう舞台裏は、願わくば隠しておきたい部分だし、僕とて例外ではない。
だが、こういう小さなことがきっかけで、ニコニコメドレー制作に対して萎縮してしまう人が現れる可能性が少しでもあるのなら、そんな事態は避けたいと思い、その懸念を払拭すべく筆を執った次第である。



おわり